素材にソソられる 素材っていうか材料 ちびっこの頃「グラスファイバー」っていう響きが妙にかっこよかった ちょっと前で「カーボン」「テフロン」 最近では「ケプラー」「チタン」 なんでソソられるのかと考えると素材自体に魅力があるわけじゃない べつに素材自体の色や質感に直接ソソられるわけじゃない その後に見え隠れする「最新」技術にソソられるんでしょ 技術と云っても、他でも無い素材がらみの技術は辿っていくと軍事に行き着く いろんな意味で「強い」ものに憧れるのは「ヒト」の性か 「超合金Z」をカッチョイイと思うのはそーいう「しくみ」なのね 超合金で思い出したけど ジュラルミンっていう合金がある ゼロ戦からアタッシェまでいろんな物の素材に使われるアルミ合金 純アルミニウムに銅4%マグネシウム0.5%マンガン0.5%混ぜたもの ジュラルミンがほとんどアルミニウムってあまり知られて無いよね んで、これの配合違いで超ジュラルミンってのがある 「超」ってくらいだから「強い」 んでね 純アルミニウムに亜鉛5.6%マグネシウム2.5%銅1.6%クロム0.3%で その名も「超超ジュラルミン」 ・・・をい まぁ解説されなくても「すげーつえージュラルミン」って解るんで命名の仕方は正解なんだけど ちょーちょーじゅらるみん なんかムカつく響きだわ ちなみに 純アルミに対しジュラルミンはおよそ5倍、超ジュラルミンは6倍、超超ジュラルミンは9倍の強度 アルミっていうと柔らかくて軽いっていうイメージ このアルミに対するイメージはまあ当ってるんだけど じゃあステンレスはどうでしょ 軽くて錆びない? びみょー ステンってこれもあんまり知られて無いけど「鉄」合金 身近にあるのは SUS304 スチールにクローム18%ニッケル8% 耐熱温度は、700〜800℃で溶接等熱が入ると腐食割れをおこす 車の排気系や食器に使われてる スプーンの柄に「18-8」とか表示があるよね SUS303 SUS304に燐とか硫黄とかを配合して掘削性を良くしたもの ステン削り出しってだいたいこれ キャメロンスタジオステンレスとかね SUS4**(400番台) クロム13%の410、420は熱処理で硬くして刃物やバネ クロム18%の430は流し台等 面白いのは300番台は磁性があり400番台は無し って事は、磁石はマフラーには付くけど、流し台には付かない さっき、びみょーって云ったのは 軽くないのよステン だってほとんど鉄だから 「軽い」って鉄と較べてって事でしょ? でもステンマフラー(微妙に)軽いよ? それは配合されるクロム等により表面に酸化皮膜が出来て腐食に強くなり、スチールより薄く設計出来るから でも上記の通り溶接が悪いと、そっから割れます そのへんも藤壷が人気な理由か あと当然「錆びない」じゃ無く「錆びにくい」 鉄だから そいでもってチタンですけど めちゃ軽の、めちゃ硬(対鉄比)まあアルミより重いけど・・ 工業製品で純チタニウムはあんまり無くてアルミとかバナジウムとかモリブデンなんかを混ぜた合金 6-4チタンとかメジャーかな 含有率はもういろいろでフォローしきれません 特にゴルフクラブヘッドなんか、違いがあるのか疑わしい程いろんなのがありますな 最近は腕時計とか家電のボディなんかに使われてるけど 普通の人はあまりカサの張るチタンを手に取る機会は無いだろうね 解りやすい重さの感覚で云うとプラッチック デメリットは「めちゃ硬」による加工性の悪さ 割れちゃうのね チタンが高価なのはそのせい 材自体はそんなに高く無い 最後にファイバー系 要は繊維 グラス、カーボン、ケプラー FRPっていうとグラスなイメージだけど 実は繊維補強プラスチックの意 よくいうFRPはG-FRP ウエットorドライカーボンはC-FRP G-FRPとウエットC-FRPはエポキシとかポリエステルとかの樹脂に浸ったファイバークロスを何層か重ねて固めたやつ ドライカーボンは高圧高温で(場合によってはバキュームして余分な樹脂を吸い取りながら)固めたやつ だからは高くて軽いのね 鉄に関しては・・・ 第3惑星内にありふれた素材だけに、もう長いこと焼いたり叩いたりしちゃって 奥が深くなりすぎちゃって そのうちに またね |
チタン | SUS304 | 純アルミ | 鉄 | |
融点(摂氏) | 1668 | 1400〜1427 | 660 | 1530 |
比重 | 4.54 | 8.03 | 2.7 | 7.8 |
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